世界の電子カルテ利用状況

診療予約システムと電子カルテの連携は、一般的になりつつあります。現在、スマイリーリザーブでは55%のユーザーが電子カルテと連携して利用しています。 今回は、世界の電子カルテ導入事情に注目してみようと思います。

日本の電子カルテ普及状況

まず、日本の現状ですが、厚生労働省の「電子カルテシステム等の普及状況の推移」によると令和2年時点で一般診療所の49.9%、一般病院の57.2%で電子カルテが導入されています。

世界の電子カルテ普及状況

 それでは、海外はどうかというと、アメリカ、スウェーデン、イギリス、シンガポールの電子カルテ普及率のデータがありました。この資料で取りあげられている国々は、病院・診療所ともにかなり高い普及率となっています。 一方インフラが整っていない国は、普及率が低くなっています。インフラが整っている日本での普及率は、珍しいケースなのかもしれません。

一般病院一般診療所
アメリカ85%~100%80%
スウェーデン90%~90%~
イギリス~99%99%
シンガポール~100%80%
出典:厚生労働省「諸外国における医療情報の標準化動向調査」

今後の展開

電子カルテの普及率が高い国は、医療情報基盤が整っています。電子カルテは、その情報基盤にアクセスするための道具というイメージです。これらの国は、個人、医療機関や公共機関などの間でスムーズに、そして安全に情報を共有する仕組みの構築を進めています。

 日本は、現在マイナンバーカードと保険情報の紐づけで四苦八苦している状況です。先を行く国々に追いつくには、まだ時間がかかりそうです。

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